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機能レビュー【照明マークアップ機能】

アドバイザー 林 貴洋氏【株式会社グランドワークス】

株式会社グランドワークスは創業20年を迎えるエクステリア・外構設計施工会社。愛知県内に7店舗のショールームを展開し、地域密着型の人気店として高いデザイン力・施工力が支持されています。株式会社グランドワークス専務取締役の林貴洋氏にRIKCADアドバイザーとして“照明マークアップ機能”についてレビューしていただきました。

照明設計の視認性を自動化して大きなミス・ロスの発生を防ぐ!


▲照明マークアップ機能(2025年2月リリース※システムアップ限定機能)


 

–照明マークアップ機能の開発要望の経緯をお聞かせください。

「弊社ではリックのマニュアル通り、照明の指示は引き出し線でおこなっていました。
引き出し線を辿れば照明が配置されていることは理解できるのですが平面図上で照明はとても小さく、
一目ではわかりづらい。照明はただ置くだけではなくて、配線のため電気工事が必要です。
照明を見逃して配線を忘れ、コンクリートを打ったりカーポートを設置した場合は最悪の場合、
それらを取り除いて工事する必要性がでてきてしまいます。実際にミスが起きて大きなロスになったこともあります。
どのようにしたら照明設計を見逃さすきちんと工事できるか…と考え、
弊社では平面図上の照明位置に色付きの〇マークを置くオペレーションにしました。」

 

 

–なるほど。独自のオペレーションでされていたんですね。

しかし、手作業ですので照明位置にマーカーを置き忘れるヒューマンエラーも起きます。
照明は図面上で非常にサイズが小さいものですし、植栽や他の躯体物に近い位置にあるので、
気を付けていても見落としてしまうこともあります。
どうにか照明の色付けを自動で行い一目で認識することができないか、ということで要望をお伝えしました。

 

 

実際にマーカー機能が実装されていかがでしょうか?

手作業で色付きのマークを置く作業がなくなり、ミスが減るのは助かります。
職人がタブレットやスマートフォンで図面を確認することが多いので、視認性が高まります。
図面はやはり指示のわかりやすさ、見やすさが一番大切です。
照明の配線忘れから起きうる重大なミス・ロスが自動で回避できるという安心感もあります。

 

 

–図面作成の効率はあがるでしょうか?

手作業でマーカーを置く作業はそこまで時間がかかるものではないので、
5分くらいの短縮にしかならないと思いますが、弊社はCAD入力をする人材が15~16人います。
全員が少しずつでも作業時間が短縮できると、塵も積もれば山となり、効率化に繋がると思います。
CADの入力については個人差が大きいのが課題だと感じています。
同じ図面を描いても、描き方が違うため完成品が一致しないことがあります。
自動化できるところは自動化し、社内標準を設けてクオリティを均質化しつつ、
労働コストも下げていくことがお客様にとっても働く社員にとっても大事です。

 

 

 

新たな機能や、社内標準などスタッフはすっと受け入れてくれるものなのでしょうか?

人は誰でも慣れたやり方がやりやすいですし、新しい機能やオペレーションを嫌う傾向にあります。
新機能の浸透率はどうなのかを見極めて統制していくのは、スタッフ個人ではなくマネジメント側の役割です。
新機能や図面を標準化していく目的を各個人に理解してもらうように、マネジメント側が努める必要があります。

 

 

– 新機能や新しいオペレーションが浸透するのはマネジメント統制のなせる業ということですね。

CADの新機能のみならず、新しいモノ・コトを取り入れることを投資と捉えるかどうかですね。
やりやすいやり方でやり続けていると、気づいたら取り残されてしまいます。
危機感を持って、大局的な目線で捉えることが重要だと思っています。
我々のエクステリア業界、ひいては建設業界は入ってくる若者が少なく人材不足の実態です。
弊社に入社した第二新卒の社員たちは『エクステリア業界はアナログ過ぎる』と感じたそうです。
未だにFAX通信、紙の書類が多い、儀礼的な朝礼など…ひと昔前の慣習に対して若い世代は懐疑的です。
俯瞰的に自分たちを見てアップデートしていかないと、求職者に選んでもらえないのです。」

 

 

–グランドワークスで人材採用のために何か工夫されていることはあるのでしょうか。

「入社希望の方に向けての会社説明会の際は、DX化を推進していることをPRの一つにしています。
社内で使用しているアプリやプラットフォーム、クラウドサービスをどんなシーンでどう活用しているか…。
勤怠管理もデジタルツールですので残業時間等も一目瞭然ですよ、と説明すると求職者の不安もやわらぎます。
また、DX化によって社員の労働コストを下げることも大切なことです。

 

 

–最後に、RIKCADのツール開発に関して新たなご要望等ありましたらお聞かせください。

RIKCADを起点にミス、ロス、無駄を防いでほしいと思います。
CAD上では表現できるけど実際の現場では施工できません、ということがたまに起こります。
現場を熟知して理解しているベテランは経験則でそのような表現はしないのですが、
入社して間もないとCADで入力できてしまうので気づかないといいますか…。
どうしても指導教育の範囲ではカバーしきれないところでもあります。
入力中に四六時中付きっきりで指導できるわけではないですので。
出来上がりの図面を教育係がチェックしますが、隅から隅まで確かめて…というのも無理がありますし。
施工現場では実現不可能である入力をRIKCAD側が防いでくれると、よりツールとして信頼できます。」


▲施工事例(画像提供:株式会社グランドワークス)

:取材協力:
株式会社グランドワークス
代表取締役 平松 利之

所在地 愛知県名古屋市
取材日 2025年1月31日



▲左が引出し線のみの平面図。照明の表記はあるがわかりづらい。右は照明マークアップ機能を使用した平面図。照明の配置計画が一目でわかる。

照明マークアップ機能はシステムプラン限定機能です。

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