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事例・実績 そらやLandscape

2007年に独立し紆余曲折を経て、現在では技術とセンスを信頼され紹介のみで受注しているそらやLandscape。
作庭家として名実ともに備えた代表の森田健吾氏は幼い頃からの夢であった建築の世界へ進むべく、一級建築士の資格を取得。
”庭屋だからこそ「環境」を踏まえた上での「住まい」をつくることができる、
良い住環境は原風景になる”をコンセプトに家×庭の設計をスタートした代表取締役の森田健吾氏と店長の藤岡莉沙氏にお話をおうかがいしました。


 

––2007年に独立されたそうですが、それまでの経緯をお聞かせください。

 
「幼い頃から建築士を目指していました。
親や先生の勧めもありネームバリューのある大学に進学したのですが、

その大学には建築科はなく土木科で橋梁設計の勉強をしました。
いざ就職となると建築設計が諦めきれずに応募はしてみたものの、
畑違いだと言われ…。
どうにか建築に近づきたいと思い飛び込んだのが造園関連の仕事でした。

関西のエクステリア設計・施工の会社に4年勤めまして父親が体調を崩したこともあり福山に帰ってきました。
父親が会社を経営しており、継ぐことになりました。業態は全く違っていたので社名だけを継いだ感じです。
そんな経緯でエクステリア業を立ち上げました。」

 

–では、地元とはいえほぼ縁もゆかりもない中での起業だったんですね。当時の集客や営業状況はどのようなものだったんでしょうか。


「祖父の小さな倉庫を月5000円で借りてスタートしました。
とても若くて世間知らずだったので、起業すると仕事は勝手にくると思い込んでいました。
でも来るわけない。そこで初めて宣伝しなきゃ、と気づいたんです。福山市を中心にポスティングを始めたものの手ごたえはなく…。
貯金も底をつきそうになり、知人にお願いして回る日々が始まりました。
親戚の知人がお庭の施工を検討中で、プランを気に入っていただけたので初契約となりました。
この一件目の実例をタカショーのデザインコンテストに応募したら金賞を受賞したんです。

 

いきなり金賞ってすごいですね!そこからはとんとん拍子に…?


「いえ、それが何も変わらず相変わらず仕事はなく苦しいままで…。
先程のお客様が熊野筆のメーカーの社長さんで、何でもいいから仕事ください!と打ち明けてみたんです。
すると『熊野筆を活用してみるか?』と言ってくださり、ネットで販売することに。
当時の特技はWEBページの作成だったので、楽天市場で販売を開始したらコスメ部門で一位になれました。
1年間は熊野筆の販売でやりくりしてその売上金を元手にして宣伝し、
少しずつ本業のエクステリア・庭の受注も増えてきました。」

 

–-いつの段階からお庭の仕事がメインになったのでしょう?


店舗を構えると地域の新聞社が取材してくれたことや、コンテストの受賞歴も大きかったと思います。

店舗を構えてから1年後にRIKCADを導入しました。その頃には本業である庭の仕事にシフトしていました。
導入する前は手描きでした。CADで図面を見せるとお客様の反応も良かったです。」

 

 

 

–エクステリア事業で成り立つようになってきて、いつの段階で家の設計もはじめられたんですか?


「2級建築士を取得したのは2018年、1級建築士を取得したのは2019年です。
本業がある中での取得はとても大変でしたが、頼りになる店長がいたので実務面をお任せできたのも大きいです。
庭の案件は年間100件ほど受注していますが、家の施工はまだ1棟だけです。今年もう1棟、着工予定です。」

 

–やはり建築設計をしたい気持ちが強かったのでしょうか?


「それもありますし、庭だけではできないことがいっぱいあると気づいたんです。
リビングのレースのカーテンを開けない家が多いと思いますが、建物の角度を変えて窓の位置を変えれば
そんなに視線は気にならなかったり、間取りで解決できることもある。
家と外構設計を同時にすることで、家と外部空間が一つにつながった空間になります。

 

–建築と外構を同時設計する際に押さえていることはありますか?


その家に住むお子さんにとっての原風景をつくりたいんです
ただ、植物を植えるだけの緑化ではなくて家族を育む庭というか

緑のもたらす効果は大きいですが、共働きのご家庭にはメンテナンスの手間はストレスになると思うこともあります。
緑化だけではない、内と外の繋がりを考慮した空間設計を大事にしたいです。
庭を介して生活を豊かにする、住まう人の思い出をつくることが一番の目的です。過ごし方も設計の一部だと思っています。」

 

 

–実際にお庭で過ごす子ども達はどのように感じているのでしょうか。

藤岡
子どもが外に出て遊ぶようになった、近所の子ども達が集まる空間になったとよく聞きます。
ウッドデッキの中心に1本だけ木が植わってる事例で、その木の周りで子ども達が遊ぶんです。
何年か後に訪問した時、子どもたちがよく遊ぶのでデッキが剥げてるんですけど
施主さんは『子どもがあんなに楽しそうだから』と劣化も思い出になっているんですね
庭をコミュニティスペースとして、機能的な側面を捉えているお客様は多いです。

▲ガーデンの施工例

 


「お客様には雑草が生えてもそんなに気にしないでください、と言っています。
落ち葉が樹の下にたまってもそれも風景。
庭をつくるっていうよりは、小さな森をつくってる感じです。
見た目の綺麗さを維持しなきゃいけないことはない。
山の中なんて雑多で無造作ですよ、それも良い風景ですよって伝えるとお客様もほっとしています。
それが原風景にも繋がると思っています。


:取材協力:
そらやLandscape(有限会社モリタ)
代表 森田健吾
所在地 広島県福山市

取材日 2020年1月23日

 

 

 

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