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事例・実績 庭喜屋有限会社

この記事のポイント

  •  伝統を受け継ぎ“価値を伝える庭づくり”へ

    • 受け継いだ造園技術を土台に、現在の暮らしに合わせた提案へと進化

    • CAD導入で、空間全体をトータルで伝えられる体制を構築

  • BIMx活用で受注率・単価が向上

    • リアルな3Dシミュレーションで顧客の納得感が高まり、単価の向上へ

    • 1回2時間以上の打合せで価値観を深掘りし、質の高い提案へと昇華

    • 技術×デジタルで次世代へつなぐ

      • DXを取り入れながら、人材育成と業界の底上げを見据えた取り組みを目標にしている

      受け継いだ技術と「庭を伝える」使命

      庭喜屋(有)は、昭和46年創業、55期を迎える造園会社を森氏が引き継いだ際に社名変更した。
      公共事業を中心に歩んできた造園会社を、受け継がれてきた剪定や造園の技術ごと継承した。
      稼業がリフォーム業ということもあり、外構業や外部空間づくりに従事していた。
      山や川などの自然を愛する森氏はもっと、自然に近い造園の仕事がしたいと考えていた。
      そんな時に、造園会社の社長と出会い、事業継承のオファーを受けた。

      森「実はもう1社、造園業を引き継ぐ形になり、2社の技術を引き継いでいます。技術はたまたま出会った文化です。だからこそ、次の世代にきちんと残して継承したいと考えています。」

      単なる作業としての造園施工ではなく、暮らしの中に自然をどう取り込むか、庭の価値をどう伝えるか、
      真摯に向き合うようになった。庭喜屋の掲げている理念は「相利共生、伝統継承、良化希求」だ。
      会社と環境と社会は循環サイクルでつながっていると考えている。

       

      RIKCAD導入の決め手は“できることの多さ” 打ち合わせは二人三脚

      導入のきっかけは、設計・営業担当の阿部氏が展示会にてRIKCADブースを訪れたことだった
      以前からCADの必要性は感じていたものの、導入に踏み切れずにいた。

      しかし、実際に触れてみて感じたのは、外構・植栽・建築をトータルで提案ができる強さだ。
      競合他社と比較した際、RIKCADの機能の多さに難しそうだという第一印象は抱いた。

       

      阿部「でも逆を返せば、できること、表現できることがRIKCADの方が多いということになりますよね。長い目で見て、自分たちの成長戦略的にはRIKCADの方がいいと判断しました。

      庭喜屋の提案の最大の特長は、必ず森氏と阿部氏がタッグを組んで2人で打合せに臨むこと。
      打合せ回数は減らしつつ、1回あたり2時間以上をかけ、丁寧にヒアリングを行う。
      一人ずつがお客様対応をした方が効率がいいと思うが、なぜ二人して時間をとるのか。

      森「私が聞き切れなかった部分や、補足点などはやはり二人でヒアリングして、プランに落とし込んだ方が、×2ですから当然ですが精度もクオリティもあがります。効率も大事ですが、今は質の向上をとことん追求したいです。

       

      BIMxが変えた“伝わり方”と受注率

      現在、BIMxは2回目の打合せで必ず使用している。
      タブレットで3Dでプランを一緒に見ながら話すことで、
      お客様が“主体的に”考えられ、プランの良し悪しをその場で直感的に判断できる。
      お客様とのイメージのズレがなくなるという変化が生まれた。

      森「手描きの時は、お客様に想像してもらう部分もあり“良さそうなプランですね”という少し不確定な要素も含む反応でした。実際に3Dモデルを細かく見てもらえることで、明確に“このプラン好きです!”という反応に変わりました。

      阿部「提案の際に、建物は絶対に入れます。家庭、という言葉通り建物と庭は一体として考えています。」

      結果として、受注単価は明らかに向上し、着工率も上昇した。
      現在の単価は300万円前後、年商は6,000万円。

       


      ▲左:イメージパース 右:施工写真(写真提供:庭喜屋(有))

      植栽提案へのこだわり

      森「造園会社を引き継いだわけですので、お施主様がよほどNGでない限り植栽提案もします。その際に欠かせないのが、植栽の経年変化シミュレーションです。樹高だけじゃなく、枝ぶりも大きくなるので将来的なメンテナンス含めた提案ができます。庭はつくって終わり、ではなくともに育てていくもの。CADで経年変化が表現できるのは、大切なことだと思います。

       

      自分たちが継承した技術・現場力とCADをはじめとしたデジタルツールを用いて、
      お客様の潜在的なニーズまで具現化できるように、解像度をあげていくことを目標にしている。
      今はまだ、会社の土台をしっかり構築している最中。
      人材も若手を中心に増やしていき、より良い業界になり若手が働きやすい環境を整備したいという。
      そのために建設業のDXは不可欠であり、業界全体が底上げしないといけないと感じている。
      自分たちがその一端を担うように、庭喜屋の挑戦は、これからも続いていく。

      取材日 2026/1/21

      :取材協力: 
      庭喜屋有限会社
      所在地 福岡県飯塚市
      代表取締役 森 祐太朗

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