

この記事のポイント
株式会社有明造園外構とは
昭和58年創業の造園会社
造園土木業を主軸に、現在は外構・エクステリア工事も手掛ける
エクステリア業へ事業を拡大
造園業で培った技術をベースにエクステリア事業を展開し、成長路線へ
RIKCADで提案力と業務効率の向上を実現
幅広いスタイルに対応・コンテストへの挑戦
住宅に合わせて北欧、モダン、シンプル、和風、幅広いスタイル対応ができるように
YKK AP(株)主催コンテストで2023、2025ゴールドスタイル賞受賞
- 今後の展望
自分の想いを共有できるスタッフとともに創り上げていきたい
エクステリア業へ事業拡大。そのきっかけは…
現代表の安田 直矢氏の父である典司氏が創業した有明造園土木(株)は、土木工事業を主軸にしていた。
直矢氏は大学で電気科を卒業後、半導体関連の仕事に従事。その後、家業であった有明造園土木(株)に入った。
親しい友人が、外構工事を自分以外の業者へ依頼したことに少なからずショックを受けた。
その時ふと「このままでいいのだろうか」と感じたという。これが事業拡大のきっかけになった。
当時の仕事は、個人宅の庭木の剪定、土木工事業が中心。
庭づくりや植栽工事は「たまにやるもの」という位置づけだった。
今後の展開を悩んでいた中で目にしたのが、エクステリアメーカーYKK AP(株)のカタログ。
「エクステリアって、こんなに幅広くできるのか」と驚いたという。
そして2018年頃から、有明造園土木は少しずつ外構業へと舵を切り始める。
当初、エクステリアのことは何もわからなかった。
ただ『造園土木業の知識を活かしたエクステリア提案をしたい』と決意した。
そして令和4年に、商号を株式会社有明造園外構へと変更した。
RIKCADの導入で大きく変わった図面。伝わり方も変わったと実感
最初から環境が整っていたわけではない。マイホームデザイナーを購入し、試してみることからスタート。
植栽の剪定管理を任されているお客様へ地道に提案し、外構工事の受注がとれるようになった。
受注数が徐々に増えるにつれ、専門的な図面が描けないことに限界を感じた。
エクステリア専用CADの導入を検討し、数社に資料請求した。
他社CADも視野に入れつつ、最終的に選んだのがRIKCAD だった。決め手は機能や価格だけではない。
| 安田「CADのことだけではなく、エクステリア業界のことを親切丁寧に教えてくださる営業マンが来てくれたんです。“この人から教わりたい”と思ったのが決め手でした。CADはあくまでもツールであって、使うのは人である自分自身。だからこそ、信頼関係が築けると思えた「人柄」で選びました。」 |
はじめて触るRIKCADは、決して簡単ではなかった。
お客様にとって感動的な図面を描きたい!の一心で無我夢中でCADのオペレーションを学んだ。
とくに衝撃だったのは、イメージパースのクオリティだった。素材のひとつひとつが再現されており、
細部のイメージまでお客様に伝えることができる。
エクステリアのプロフェッショナルという印象が、お客様に自然と伝わることを実感した。
| 安田「お客様への提案はもちろんですが、施工スタッフとのイメージの共有がスムーズになりました。正確な施工図は、説明のためだけではなく信頼を得るためにも必要不可欠です。」 |
デザインの幅が広がった理由
(株)有明造園外構の施工実例は北欧、モダン、洋風、和風と多岐にわたる。
住宅に合わせてプランニングすることで、スタイルは、自然と広がっていった。
家だけが主役ではなく、外構が整ってはじめて家が引き立つと考えている。
デザインの幅は広くなったが、造園で培った技術や知識がベースになっている。
| 安田「外構はいわば家の外側の部分、特にファサードは語源がフェイスから来ているように、家の顔ですので、建物を美しく見せるために最も重要な部分であると考えています。住宅のテイストに合わせて、スタイリングするのがプロの仕事だと思っているので、得意なスタイルに特化しているより、ちゃんとマッチしたスタイリングができた方が良いと私は考えます。」 |
現在の集客方法は、webサイトとSNSがメイン。案件は月1〜2件、平均単価は300〜400万円だ。
| 安田「お客様にとことん向き合いたい傾向にあるので打ち合わせは、長いと2~3時間に及ぶこともあります。心の奥まで話してくれる方もいて、より精度の高いヒアリングができ、良いプランニングに繋がります。たくさんの受注数で売上をあげるより、今のバランスがちょうどいいと感じています。弊社の施工例を見てご依頼くださる客様はこだわりが強く、安価なプランよりも自分の理想を叶えることに重きを置いている方が多いです。」 |
デザインの幅が広がった理由
エクステリアメーカー主催のコンテストにも意欲的に応募している。
カタログを初めて見てエクステリアを知った時から「いつか受賞したい!」と思っていた。
同業の知人がエクステリア業3年目で受賞した時は、悔しさを感じたこともあった。
悔しさをバネに心を新たにいっそう仕事に取り組んだ。
そして、YKK APエクステリア スタイル大賞 2023にてゴールドスタイル賞を受賞。その後、2025年度にも受賞している。
| 安田「目標にしていたので本当に嬉しかったです。受賞後は、自らお客様にアピールしています。『コンテストで金賞を取りました』というと、純粋に『え、すごい!じゃあ、お願いしてみたい』とポジティブに受け取っててくれる方が多いです。」 |

▲YKK APエクステリア スタイル大賞 2025 ゴールドスタイル賞受賞作品


▲イメージパース
造園で培った植栽の技術を持っているが、手入れの問題から植栽を拒否するお客様へはどう対応しているのか。
| 安田「お手入れが大変なので、植栽を少なくしたいというご要望はあります。その時は、エクステリアデザインにとっての植栽の必要性、また人に与える気持ちのお話までさせてもらい、最終的にご納得いただいたうえで、少しのポイントで取り入れるなど工夫します。それと、ナイトシーンの演出はこだわっています。夜の照明で外構の印象はがらりと変わるので、電気科出身としては譲れない部分でもあります(笑)ナイトシーンを実物の雰囲気に再現するのはとても難しいですが…でも、絶対に照明提案はするようにしています。」 |
目指しているのは、自分一人で完結する仕事ではなく、チーム一丸となって創り上げていくこと。
自分の想いが共有できる人材を育成し、かけがえのない空間となる外構をつくっていくことが、
今後の展望であると語った。

取材日 2025/12/15
:取材協力:
株式会社有明造園外構
所在地 熊本県玉名市
代表取締役 安田直矢
