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事例・実績 日本ハウジング株式会社

最上級の完全オーダーメイド住宅”府内町家”ブランドを展開している日本ハウジング(株)。インテリア事業部、エクステリア事業部も運営し、建築とインテリアと庭・エクステリアが一体となった住宅の提案をおこなっています。建築における庭の役割や、目指すところを代表取締役・馬場鉄心氏、設計室長・佐藤隆幸氏、設計室・佐藤啓之氏、造園プランナー・古賀千夏氏にお話しをお聞きしました。


 

–建築とインテリア、お庭を同時に設計・施工する考えにいたった理由をお聞かせください。


「ブランドを立ち上げる前に”町の工務店ネット”で勉強させていただく機会があり、
建物とインテリアと庭が一体化する重要性に気づきました。
ブランドを立ち上げ前は、ハウスメーカーのFCをやっていました。
私自身は修行のため福岡のローコスト住宅の会社に勤めていましたが、やればやるほど辛くなっていました。
自分たちが最良と思える家を作りたい、大分らしい家を売りたい、
大分の人が一番恩恵を受ける家をつくりたいと思ったのがスタートです。」

 

 

 

–大分らしい家とはどんな家でしょう?


「大分は林産県なので、大分の木材を使いたかったんです。他では手に入らない材料も手に入りますし。
地元の色んな産業に、少しでもお金が落ちることが重要だと思っています。
お客様の大事な何千万円というお金が地元に還元されることはすごく大切だ、と。
地元に根差した会社として、地元に少しでも還元して一緒に町を育てていくことに意義があると思います。
地域ぐるみで大分が豊かになる家づくりをしていくこと。
まだまだ棟数は少ないですけど取り組みに共感・賛同してくれる方が増えると信じています。」

 

 

 

–インテリアと建物は紐づけやすいと思いますが、家と庭や外構の紐づけは難しくはないですか?


「外構の工事は規模の差はあれど、なにかしら施工する場合が多いと思うんです。
たくさんお金をかけた外構でも、建物と調和がとれていないと本当にもったいないと思います。
建物と庭が素晴らしく調和がとれている事例を拝見した時に、圧倒的な差を感じました。
建物と庭が相互に作用するとすごい価値が生まれます。
でも現状は「建築は建築」「インテリアはインテリア」「外構は外構」と縦割りの構図になっています。
お客様にとって本当にくつろげる家、本当に心地のいい家のためには
建築と庭の紐づけは絶対に欠かせないとなり、庭・外構の設計ができる人材として古賀を採用しました。」

 

 

 

 

ZEHや長期優良など性能をうたっている工務店が多いですが、御社ではどうでしょうか?


馬場「ZEHなどは家の性能の平均値をあげるもので、弊社でも標準化するようにしています。
今後の家づくりにとって必要だとは思います。
ただサッシを二重、三重にすることよりも、日差しのコントロールや直射熱を受けないように
植木を配置するなど、根本的にできることがあると思うんです。
それをせず、家の性能の計算値ばかり気にするようでは、本当の心地よさとは無縁な気がしています。
心地よさの本質を考えていくと、庭は絶対に外せないものです。


▲古民家をリノベーションした事例。庭で過ごす心地よさが見て取れる。

 

 

 

–庭や外構の優先順位は低いのが現状です。
 家が建ったあと、一番最後にあまった予算で考えるという場合が多いですが…


「弊社では最初の資金計画で、インテリアと庭・外構の予算は建物とは別に必ず確保します。」

 

 

 

–庭や外構の予算は全体の何%ほどでしょうか。


「大体、150~200万円くらいの外構予算です。総予算の5%くらいの割合です。」

 

 

 

– 設計の時点で庭・外構も最初から同時に設計されているんでしょうか?


「敷地全体の設計をするので『ここは西側だから木立をつくろう」とか、
『この窓から見えるところに木がいるな』とか最初のラフプランから庭の要素は入っています。
ラフで描いたものを古賀が細かく設計してくれる流れです。
古賀と仕事することによって、こちらの精度もあがってきました。
おおざっぱに『この辺に緑があって』と描いていたものが『この窓から見えるこの位置に木がほしい』とか
『ここは庭の見せ場になるから室外機や給湯器は置けない』とか。
やりとりの積み重ねにより、精度が高くなっています。
あとは、土地を買う前のお客様がいたとして、なるべく土地のコストを抑えたいですよね。
安い土地、条件の悪い時ほど古賀の出番なんです。条件が悪い=隣地にすぐ建物が建っていたりします。
住宅に挟まれていても周囲の存在をなるべく遮断し、心地よく感じさせる工夫を庭ですること。
”中でできないことは外で解決する”のが弊社のこだわりでもあります。

 

 

 

 

–すごいですね。建築設計と外構設計の素晴らしい連携プレイだと思います。


「建築の設計がそこを含めて考えてくれるのは本当にありがたいです。
『土地は安くていいんですよ、庭を良くして素敵な住環境にしましょう!』と提案できますので。」

 

 

 

–RIKCADの導入後、変化はありましたか?


「RIKCADを導入してから、圧倒的に古賀が描くパースの”プレゼン力”は高まりました。
すごく伝わりやすくなりました。」


「2年くらい手描きでパース作成していましたが、件数も多くなり手いっぱいになりました。
エクステリアCADの導入を検討し、弊社は福井コンピュータのARCHITRENDを使用しているので、
連携できるようRIKCADを導入しました。
造成工事をする場合、お客様ご自身も自分の土地にどういう擁壁が必要で、どんな高低差があるのか
RIKCADで描けるようになってからはその土地の条件が明確にわかるようになり、
土地を買うかどうかの判断材料になるのでその辺でも力を発揮しています。


▲隣接する敷地内二世帯住宅を美しくゆるやかにつなぐ庭

 

 

 

–建築士の立場から思う庭とは?


「やはり心地よさだと思います。
そもそも家と庭を、切り離して考えていることがおかしいと思っています。
お客様への口説き文句でも使いますが、家庭って「家」と」庭」って書くでしょうって(笑)。
やはり家と庭は一体であるべきだと思っています。

 


▲庭とダイニングが一続きとなった空間設計

 

 


–今後の展望等をお聞かせください。


「一つの敷地だけじゃなくて、いくつかの敷地を造成してまとめて施工できるようになれば
区画の景観づくりまでできることになるので、ニーズがあればやっていきたいと思っています。」

 


:取材協力:
日本ハウジング株式会社
代表取締役社長 馬場鉄心

所在地 大分県大分市

取材日 2018年6月10日

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