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事例・実績 イーガーデン近藤

創業70年のイーガーデン近藤。現代表取締役社長の祖父にあたる近藤保一氏がセメント製品とブロックをつくる「近藤工業」を設立。
二代目の近藤勝彦の代で本格的にエクステリア・外構工事をスタート。昭和60年代ではエクステリア・外構専門会社は珍しく、
さらにいち早く3DCADを導入していたというから驚きです(RIKCADの前身となるエクステリア工房など)。
そして現代表取締役社長である近藤邦宜氏。売り上げ規模は2億円。エンドユーザー8:ハウスメーカー、工務店2の割合でRIKCAD4台をフル稼働中。
アドバイザー4名、デザイナー1名、工事スタッフ8名を擁する会社として成長を続けています。
代表取締役社長の近藤邦宜氏とアドバイザーの田邊 芳佳氏にお話をお聞きしました。


 

–RIKCADが4台稼働中ということなのですが、RIKCADの活用法をお聞かせください。


「図面作成のスピード化に力を入れているため、1人1台ずつRIKCADを割り当てています。
商談の打合せの際はお客様に来店していただきRIKCADの3D画面を見ていただきながら打ち合わせします。
こうすることで商品選択の幅が広がる上、効率化とクレーム軽減につながり、ご契約成立までの時間が早くなります。
お客様のご自宅へ重いカタログやPCを持参する方法は移動時間がかかり、帰社時間も遅くなりがちです。
更に修正の上、再訪問するなど、大きな時間のロスが生まれ生産性も大きく落ちます。
スタッフにかかる負担の軽減・100%のパフォーマンスを発揮し、お客様に満足して頂くためにも、
ご来店いただいて商談することが双方にとってメリットがあると思っています。
また弊社では約10年前より、図面の有料化をしています。」

▲イメージパース

 

–図面の有料化ですか!図面盗用の問題などで数年前から図面作成を有料化したほうが良いという流れはありますが、
図面を有料にすることでお客様を逃してしまうのではというリスクからなかなか踏み切れない場合もあると思います。
有料化にあたってなにか苦労したことはありましたか?


「弊社の場合は盗用などの問題より、もっとシンプルで引き受ける図面量が多かったということがあります。
スタッフの負担を軽減したかったことと、冷やかし目的のお客様を避けたいという狙いもありました
『とりあえず図面書いて』というスタンスのお客様とのご縁はいらないのではないかとないかと思いまして。
そんなスタンスのお客様の図面のためにスタッフが疲弊してしまうのは本末転倒です。
お客様を逃してしまう怖さはありましたが、勇気を持って信念を貫き、実行するかどうかだと思います。
有料にすることで描く図面量が減りその分、集中することでクオリティの高いプランを提案できます。
お客様にも「無料で良い図面が仕上がると思いますか?」と問うと
「確かに良い図面を書いてもらうには、じっくり考えてもらわないと」と納得していただけます。
税込で20,000円をお預かりさせて頂きますが、ご契約時にその金額を、お値引きさせていただいております。
理想の外構を作りたいという想いが同じお客様と、一緒に良いものを作り上げていきたいと思います。
またOB顧客、お客様からのご紹介に関しては特別待遇として無償で図面作成をしています。」

 

–女性がたくさん活躍されている会社だと思うのですが、女性の雇用について推進していらっしゃるのでしょうか?


「女性を優先して雇用しているつもりはないのですが、本当にたまたま女性の多い事務所になったのです。
男性の雇用も熱望しているのですが面接を通過できない男性が多くて…。今度、事務所業務に入社予定の方も女性です。
実は外構工事業の仕事内容を分解すると、女性に不向きな仕事は力仕事だけなのですよ。
弊社には女性の工事スタッフもいますが、施工の中で力仕事が必要な場合は
同行している男性工事スタッフがアシストするか、私がいつでも動ける体制を確保しています。
それ以外の接客、設計、発注など事務仕事や、現場での力仕事以外の業務では性別での特別扱いはしません
女性の工事スタッフがいると、社内が明るくなりますし、お客様からも
コミュニケーションがとりやすいというお声をいただいています。
また教育にはかなりの力を注いでおり、2週間に1回の勉強会を実施しています。
外構の知識、給料の上がる方法、お客様目線についての考え方など多くのテーマをディスカッションスタイルで勉強しています。
常に考え、人前で発表することにより、全員が大きく成長してくれてます。

ただし、心身ともにスタッフに無理はさせない、これだけは徹底しています。

 

–面接を通過されないということですがどのような面接方法なのでしょうか?


「まず面接の前に職場体験をしてもらいます。
今までに「仕事内容が思っていたのと違っていた」と離職することがありましたので
そんな相違が生まれないように、仕事内容を理解してもらった上で面接に移ります。
面接は3回行い、最終面接は全社員と1対1で行い全員〇でなければ不採用となります。
また、弊社はエクステリア・外構経験者は雇用しないことにしています。

 

–経験者は優遇されることが多い中で、あえて未経験者のみを採用するのですか?それはあまり聞いたことがない例ですね…


「たしかに、未経験者を採用すると教育に時間と費用もかかります。ただ経験者よりはるかに伸び代があるのです。
一概には言えませんが経験者は以前の職場のやり方を踏襲してしまいがちで、経験ゆえに天狗になりわがままが出てきます…。
もちろん人によりますがその傾向が大きいということです。そうすると組織の輪が乱れてしまう。
即戦力の経験者でいくら仕事ができるからといってもそのスタッフの影響で輪が乱れ、
他のスタッフの士気が下がることは避けなければなりません。」

 

–未経験者のみを採用しているとなかなか社員教育の面で大変ではないですか?


「指導者とマンツーマンで、わからないことは即座に聞ける体制にしています。
指導者側もほったらかしにしないことを徹底しています。未経験者でも1年~2年程で大きく成長しますよ。
未経験者を入れることで新たな意見が出てくることもあり、経営側としても新たな発見があったりします。
結局、雇用した人材が成長せずに立ち止まってしまうのは経営陣の怠慢だと思います。
今度、入社するスタッフは田邊さん(同席している)の働いている姿を見て憧れを抱いて入社するようです。」

 

–素敵な話ですね!田邊さんは指導者の立場で新人スタッフをどう見ていますか?


「指導しやすい環境というか、社風が社内に浸透していることが大きいのかなと思います。
新人スタッフが自身で考えて質問してくれたり提案してくれたり、自主的に動いてくれるのは
個々人の性格によるものではなく、社風に触れて個人のモチベーションが高くなるからだと思います。

 

–社内のコミュニケーションはどのようにとっていらっしゃいますか?


「週一回の情報共有をするミーティング、懇親のために2か月に1回の食事会、
毎月の幹部会と食事会が開催されます。費用は全て会社負担です。」


「女性中心の事務所なのでお菓子やおやつ等の差し入れは欠かせませんね(笑)
あとは私がスタッフをローテーションで誘って食事をします。
社長が誘った食事会には財布を持って行かない、社長より高いものを頼むといったルールがあるらしいです。
2週間に1回、ディスカッションを中心にした勉強会も開催しています。テーマはその都度変わります。
一方通行の勉強会ではなくて全員に意見を述べてもらい、テーマに対して議論を戦わせます。とても盛り上がります。
業務ではミスや失敗もありますが、ミスや失敗するのは当たり前。
大事なのは挑戦で、それをきちんと容認して原因追求して再発防止に努めること。

出来なかったことが、できるようになることが成長です。
テーマをみんなで議論する機会はいいですよ。

その中から社内への不満などもでてきたりして、こちらも経営計画書を考え直す良い機会になったり。
人前できちんと自分の意見を述べる勉強会は商談にも役立ちますし、

工事スタッフはお客様への対応にも役立ちます。」


▲勉強会の様子

 

–お話を聞いてると社内のフラットでオープンな関係性がうかがえますね。


「人生の大半は仕事に従事するわけなので充実感のある仕事をしてほしいし、しっかり利益を出して社員に還元したいと思っています。
『じゃあその利益を出すにはどうしたら?=自分がお客様だったら、とお客様目線で考え、行動することだ』という
基本的な姿勢をスタッフ全員がもっていること、同じ方向を向いて切磋琢磨していくことが出来るのが良い組織、良いチームだと思います。」

 

–「同じ熱量で同じ方向を向いて」というのが一筋縄ではいかず難しいことだとは思いますが、様々な工夫が功を奏しているのでしょうね。今後の展望や目標などお聞かせください。


「体感型の大型展示場の新設を考えています。あと広報活動の一環として焼き芋の販売をしようかと…。」

 

–焼き芋!なぜ焼き芋・・?


「焼き芋目的でもいいからフラッと立ち寄っていただけるような地域に開かれた場になればいいな、と。
コロナ禍で延期になってしまいましたが実は同業他社と協力して市内の大型モールでイベントをする予定だったのです。」

 

–なぜ競合にあたる同業他社と?


「同業者はライバルではないと思っています。
本当のライバルは外構に詳しくない住宅メーカーやリフォーム店、ホームセンター、インターネット販売などですかね。
住宅販売やリフォームはその専門業者に任せ我々は外構のプロとして世間の人々に認知してもらい、
来客数を増やすことが一番重要です。業者間同士の戦いはその延長線上にあります。
外構の専門ではない会社が外構工事を請け負って、上手くできると思いますか?
質の低下しかないと思います。オシャレでカッコイイ図面もできません。
 “エクステリア業界”の知名度をもっともっとあげていかないと、と危惧しています。

 

–田邊さんの目標はどうでしょうか。


「営業だけじゃなくて現場の施工にも詳しくなりたいと思っており、昨年に小型建設機械の資格を取得しました。
現場の知識があると営業力、デザイン力、提案力が増すと思いますので。
年間契約1億円超えを2回達成できたので、今後は部下の育成にも力を注いでいきたいです。

 

–今後のますますのご活躍を期待しています!



▲ナチュラルからクールまで幅広いデザインに対応した施工例


:取材協力:
イーガーデン近藤
代表 近藤邦宜氏
所在地 広島県福山市

取材日 2022年2月17日

 

 

 

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