昭和37年に創業した浅野物産株式会社。
運送業から特定建設業へと業態を転換し、エクステリアショップ「ここちテリア」をオープン。
地域の方に愛されるショップへと成長し、女性の雇用推進や「いばらき働き方改革認定「優良」企業」を取得するなど
組織改革にも取り組んでいます。取締役専務の浅野弘美氏とエクステリアプランナー伊勢山徹氏にお話しをお聞きしました。
昭和37年に創業した浅野物産株式会社。
運送業から特定建設業へと業態を転換し、エクステリアショップ「ここちテリア」をオープン。
地域の方に愛されるショップへと成長し、女性の雇用推進や「いばらき働き方改革認定「優良」企業」を取得するなど
組織改革にも取り組んでいます。取締役専務の浅野弘美氏とエクステリアプランナー伊勢山徹氏にお話しをお聞きしました。
–浅野物産の歴史を教えてください。
「もともとは一代目が運送業として起業しその後、民間向けの土木工事業を展開しはじめました。
2000年に三代目が代表取締役に就任した際に、公共工事の受注もとるようになりましたが将来を見据えて
建築工事を含めた総合建設業へと業態転換しました。」
–2016年にエクステリアショップの「ここちテリア」をオープンされて本格的にエクステリア業に事業展開されたと思うのですがなぜエクステリアだったのでしょうか?
「土木工事を専門にしてきたので、庭や外構・エクステリア業と関係性が近かったことがあります。
とはいえ、エクステリア業での認知度は低かったので、まずはお庭に特化した展示場を作ろうと
ここちテリアをオープンしました。展示場のキャッチコピーは“お庭にリビング”と付けました。」
–なるほど、最初から展示場ありきのビジネスモデルだったのですね。
「当初はこんな田舎に人は来るのかな、どうなのかなっていう不安はありました。
ところが蓋を開けてみれば、営業しなくてもお客様が来られるような展開になりました。
理由のひとつはホームページです。ホームページが綺麗で、展示場に行ってみたくなった、と。」
–ホームページを見て実際に訪れる場所があるので、顧客の行動プロセスにつながるわけですね。
「展示場の中に会議室となるようなスペースもつくっておりまして。
たまたま私の友人が「このスペース貸してほしい」とおっしゃって。
空いてる時間であればどうぞ、とお貸ししたら次から次にスペースを使いたいとおっしゃってきて。
その当時はまだレンタルスペースは世の中にはそんなに多くなかったんですね。
私はそこで利益を取ろうなんて一切思っていなくてお役に立てるならどうぞ、とお貸しています。
個人事業主の皆さんの困りごとは場所がないことなんですね。弊社のレンタルスペースは1000円で使えるし
新しい展示場でキレイと評判になり利用者が増えました。そうすると何が起きたかというと…
レンタルスペースを使う方々が集客のためにSNSで常に発信してくれたんです。
そうするとここちテリアの認知度がどんどんあがっていきました。」
–なるほど!使う方が自発的に発信することで、ここちテリアの認知度も相乗効果であがるんですね。
「そうなんです。まさに口コミが口コミを呼んで、というサイクルになっていきました。
あとは、展示場の中に筑波山をイメージした小さな山があるんですけど、芝桜を植えたら
真っ赤な芝桜の小山ができてちょっとしたランドマークのようになったんです。
そしたら通りすがりのお客様が入って来られるようになり。花って人を呼び込む力があるんですよね。
展示場に花をたくさん植えて、椅子とテーブルを置いていたら座って鑑賞していく人も。
公園的な安らぎの場所に、地域に開かれた場所になったんです。
こちらとしても展示場ですから、たくさん商品やガーデンを見てもらえるならウエルカムです。
そのうち「浅野物産ってこんなこともしてたんですね」と、工事依頼してくれる方も出てきたり…。」
–地域にフルオープンにすることでいい循環が生まれる好例ですね!
「それで、花の管理をするスタッフが必要だということで“ガーデナーズアナベル”を立ち上げました。
女性を中心にした草花のお手入れの専門集団です。
個人邸のお花の管理はもちろん、企業様や病院施設などの花の管理をおこなっています。
花は季節ごとに植替えも必要ですし、メンテナンスが必要です。
そうすると定期契約が発生し、女性スタッフの雇用創出にもつながります。」
–なぜ女性の雇用創出にこだわってらっしゃるんでしょうか?
「産休・育休の権利は当然ですが、子育て中の女性のキャリアはまだまだ保障されていないことも多いのが現状です。
働きやすい仕組みづくりを今現在模索中ですが、今は3人の社員とパート5名で運営しています。
条件として「3時間以上働ける人」とはしていますがその辺はチーム内でフレキシブルに対応するようにしています。
花の手入れは意外と力も必要だし、外で行うことが多い体力仕事です。
ですが、女性ならではのセンスだったり細かいところにも気づく特性が花の管理には向いていると思うし、
子育て中の女性の雇用創出ということからも女性を中心に形成しています。
そして展示場があることで、花の管理で出たロスなども活かせるのでサイクルとして無駄なく使えています。
メンテナンスを契約いただいている企業や施設からはとても好評いただいています。」
–ここでもまたいい循環が…! エクステリア事業の方は何名でおこなっているのでしょう?
「社員2名とパート1名ですね。
私はとりあえず1億円売り上げをあげてほしいと言っていました。
あと少しで達成…といったところになってきています。」
–なぜRIKCADを導入いただいたのでしょうか?
「展示場オープンと同時にCADを導入しようとなりました。
正直に言うと、RIKCADが良かったというよりはユニマットリックのE&Gアカデミーが魅力だなと思ったんです。
E&Gアカデミーで勉強した人材を雇用できたら…と。
実際、E&Gアカデミーの卒業生をご紹介いただいたこともあります。残念ながら諸事情で退職されてしまいましたが…。
ですので導入の決め手は『優秀な人材と巡り合えそうだったから』ですね。」
–RIKCADはお客様に提案する上でどのように活用されていますか?
「お客様にイメージが伝えやすいというのはやはり大きな魅力です。
感覚的に理解を得やすいえシステムだと思っています。
お客様との交渉がスムーズにいく、というのは体感としてあります。」
「先代から受け継いた時から外構工事の受注はしていたんです。
CADを導入する前は見積書と商品のパンフレットでお伝えしてましたが
やはりイメージが伝わらず、失注することもありました。
提案イメージを再現して明確に伝える、イメージの見える化はできていると思います。」
–工事も自社でおこなっているのでしょうか?
「エクステリア業に拡大した時に目指したことは、自社施工のできる会社にするという点です。
その点にはこだわっていて、自社内に施工班があり人材がいます。
今こうして人材不足の中、職人の確保が難しくなる中においては
その点をちゃんと目指してよかったなというのは実感としてあります。」
–今後の展望や、目標などおきかせください。
「環境に適した住宅と外構のトータル提案ができるモデルハウスができれば、と思っています。
住宅とエクステリア、花がある生活。住まう人の心に響かせることができるようになるには…模索中です。
いい集団を作ればいい人が集まってきますので、次の展開のためには、
さらなる改革と人材育成に邁進していきたいと思っています。
ひたすらこれからも挑戦の連続です!」
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