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特別授業【埼玉県立熊谷農業高等学校】

中庭を憩いの空間にするための生徒たちの改修計画
【埼玉県立熊谷農業高等学校】

埼玉県立熊谷農業高等学校とユニマットリックが連携し、2年生・3年生を対象にした中庭改修計画をテーマにした授業を実施。
生徒たちが毎日利用する校内の食堂。その食堂に隣接して、有効活用されていない中庭がありました。
新たに「憩いの空間」として生まれ変わらせるべく、県が運営する教育活動支援事業を利用して、中庭の修繕計画を行うことに。
「計画・設計・提案という『専門施工業者が行っている実務』に即した体験型授業を行いたい」という先生方のご相談を受け、
弊社が運営するE&Gアカデミーと連携し、カリキュラムを作成しました。
「業界への興味・関心」と「知的探究心の育成」を目的とした授業を実施する運びとなりました。

・授業参加人数…59名(2~3年生)
・授業時間…3時間

【ガイダンス】

エクステリアの歴史、実際の仕事内容、最新の業界情報、体験談などを紹介。いわゆる「造園会社」が洋風のガーデンを設計・施工したり、ハウスメーカーの外構工事の下請けも行うなど、「エクステリア」の「仕事」は生徒が想像するものと大きな違いがあったようで驚いた表情をする生徒も多く見受けられました。

【現況測量】

生徒を8つのグループに分け、コンベックス、オートレベルを使用して測量を行いました。計測係、記録係、補助係をグループ内で役割分担。慣れない授業のため当初は戸惑い気味の生徒たちでしたが、1つのグループが思いきって動きだすと、続々と他のグループも作業を開始。屋外の授業ということもあってか、活き活きと動く生徒たちが多かったようです。

【コンセプト設定】

実測測量データ・現況の問題点・中庭の利用目的を材料に、各個人でコンセプトを検討。その後グループ内でディスカッションし、デザインコンセプトを設定します。プランを自分で考え、グループ内で発表し、出た案を集約し1つのプランにまとめる作業に生徒たちは四苦八苦していましたが、それぞれの案のメリット・デメリットをディスカッションし、より良いプランにしようと努力していました。

【全体発表(1回目)】

コンセプトシートをグループの代表者が全体発表。講師の中澤氏(E&G講師)による評価、修正箇所の指示の後、コンセプト・プラン・プレゼンそれぞれの内容をふまえ、生徒たちによるアンケート投票を実施しました。全8プランから得票数の多い3プランを選定し、実施設計へ入ります。

【実施設計】

選定した3プランを学校内の建材ストック数、新たな建材に必要となる予算、移動不可能な既存樹や景石などの確認、導線の確保などをしました。講師の様々なアドバイスを受けながら実施設計図を作成しました。

【全体発表(2回目)】

最終図面を元にRIKCADを使用し、グループごとに提案図面を作成しました。平面図を作成するだけで、自動的に立体的な3D画像ができあがる様子に、生徒から「分かりやすい」「手間が省ける」「スゴイ」といった感嘆の声が上がりました。


特別授業に参加した生徒の声

実施設計がとても難しかったけどまるでプロの気分を味わえました。【2年・女子生徒】

グループで一つのものを作る時、それぞれの役割分担や得意不得意が見えてきて刺激になりました【3年・男子生徒】

設計が難しかったけどやりがいを感じました。設計の授業をもっと受けたいです【2年・女子生徒】

自分のグループの作品が選ばれたので達成感がありました【3年・女子生徒】

どんどん形になって目に見えるのでCADの授業がすごく楽しかった【3年・男子生徒】