Tropic Planners & Landscape

クリエイティブなランドスケープデザインに情熱を燃やす企業家、ヴィンセント・チア氏は2002年にシンガポールにてTropic Planners & Landscapeを設立。
設立当初は従業員数も少なかったのですが、今では150人以上の従業員を雇用。
ランドスケープ設計・建設・メンテナンスと包括的なサービスを提供する企業へと成長しました。
現在は国内だけに限ることなく、日本やマレーシア、カンボジアといった海外市場にも進出しています。
また数々の有名なガーデンコンペで賞を獲得しており、ナショナルオーキッドガーデンやチャンギ国際空港、ガーデンズバイザベイなどのプロジェクトの功績も有名。
CADの設計及びオペレーションを担当しているクリスタル氏とジブロン氏にお話をお聞きしました。


 

–RIKCADに興味をもったきっかけは?

同僚に初めてRIKCADを見せてもらった時は、よくある3Dモデリングソフトだと思いました。
しかしサンプル事例を見せてもらい、植物のリアルさに驚きました。
植物のほかにも様々な素材を使って作成されているパースがとてもリアルで感激しました。
それ以来、自分が表現したいデザインを簡単に可視化するのには便利なものだと思い、このCADを学ばなければと感じたのを覚えています。


数年前に入社した時にRIKCADを紹介されました。その時はまだ日本語版しかありませんでしたが。
植栽データが登録されていること、レンダリングの機能性など、図面を作成する上で欠かせない様々な機能が搭載されていて興味を持ちました。
総合的にみてもRIKCADの機能はとても便利なものだと感じました。

 

 

 –RIKCADの操作を学ぶのは大変でしたか?使いはじめて困ったことなどあれば教えてください。

使用当初は日本語版を使用していたし、見慣れないツールや機能がたくさんあって難しかったです。
作図画面と作図パレットの使い方には特に戸惑いましたね。
その後インターナショナル版が出てからは、インターフェースが英語なのもあってツールの使い方も含めてすぐに慣れました。


同じく、日本語がわからないので日本語版を使用していた時はとても難しかったです。
当時は試行錯誤を繰り返して、長時間かけてガーデンデザインをおこなっていました。
インターナショナル版が出て日本語から英語に直す作業がないので、とても簡単に使えるようになりました。

 

 

 –設計の際にRIKCAD以外で使うソフトはなんですか?

AutoCADとPhotoshopです。


Photoshop、インデザイン、AutoCAD、SketchUp、Twinmotion、Revitです。

 

 

 –設計から提案までに至るまでの流れを教えてください。

以前はAutoCADで平面図を書き、Photoshopに取り込んでレンダリングをしていました。
今はすべてのプロジェクトをRIKCADで描いています。図面がすべて連動しているので時間短縮に役立っています。


平面図・立面図・パース等すべて手描きです。クライアントから承諾を得て、Photoshopを使ってレンダリングを行います。
詳細を書き込むのにAutoCAD、3Dモデルを作るのにスケッチアップを使用した後、最後にTwinmotionで仕上げます。
プレゼンの時はインデザインを使用します。

 

 

 –RIKCADを使用するメリットはなんですか?

ユーザーインターフェースが優れていて使いやすいのと、リアルなパース作成ができること
プレゼンに便利な2D植栽が登録されている点、詳細を書き込めたりと色々なことができるので、デザイナーにとって時間短縮になります。


RIKCADを使うことで、より簡単により早く仕事をこなすことができるようになりました。
パース作成時のレンダリングはクオリティが高いですし、プランに配置した植栽の数や詳細の拾い出しができ、そのまま図面に落とし込めます。

 

 

 –プラン提案はどのように行っていますか?RIKCADを使い始めた方々にアドバイスはありますか?

まずイメージ画像からデザインコンセプトを決めます。
その後、AutoCADを使って2D図面を描き、Photoshopでレンダリングし3Dが必要な場合はSketchUpを使います。
使用ソフトがいくつもあるとそのたびに読み込む時間や修正時間がかかりますが、RIKCADを使うとプレゼンする際も便利ですし、
クライアントもプランを理解しやすくなります。使い始めの方には、気長にじっくり練習することをお勧めします。


図面をRIKCADにドラッグ&ドロップで取り込み、そこからトレースします。素材の選定をした後レンダリングをおこないます。

 

 

 –設計や提案資料の作成にこだわりがあれば教えてください。

私はクライアントの満足度にこだわっているので、デザインが条件を正確に満たせているか、サステイナブルかという点を常に気にしています。


プレゼン資料においては特にですが、プレゼン以外での提案の時など時間があまりないプロジェクトでも
一貫性をもってクライアントが満足できる高品質なデザインを提供できるようにこだわりを持っています。

 

 

 –パースコンテスト受賞おめでとうございます! 作品のコンセプトと、アピールポイントを教えてください。

ガーデン部門で奨励賞をいただけるなんて想像もしていませんでした。
審査員の方々、RIKチームの方々に感謝しています。今回のコンテストに参加するにあたって、応援・サポートしてくれた弊社チームにも感謝しています。
今回選んだのはフィリピン・ケソン市にある小さな住宅で、フィリピンでよくみられるアジアンテイストのトロピカルガーデンを表現しました。
アジアのトロピカルガーデンをイメージし、丁寧に囲まれた裏庭。木々に囲まれたパティオがこの家の建築様式を引き立てます。
“家“を自然と外まで延ばすことによって家族団らん、心休まるスペースを提供しています。
様々な種類・テクスチャ・高さ異なる、いきいきとした植栽を使うことによりシンプルな自然を楽しめるようにしました。

▲The Wooden patio リックパースコンテスト2020 ガーデン部門奨励賞


優秀作品に選ばれてとても光栄です。私を信じてくれた方々に感謝します。
トロピックグループのオフィスでは青く茂った豊かな緑が訪れる人々を出迎えてくれます。
壁面緑化には様々な色の葉が咲き乱れ、オフィスの注目の的となっています。
この緑たちが、慌ただしい仕事環境のストレスから解放し、リラックスできる環境を作ります。
この壁面緑化はオフィスを強調し、明るい雰囲気を醸し出します。
弊社チームの皆が建物を完璧に作りこんでくれたので、私もこのデザインを現実のものにすることができました。
チームの皆に感謝しています!

▲Tropic Green Office リックパースコンテスト2020 優秀作品(二次審査通過)


▲施工写真

 

 

 –作品を作成するにあたっての所要時間はどれくらいかかりましたか? 作成中に難しいと感じた点など教えてください。

建物の外観デザインも含めて2週間~2週間半くらいかかりました。
表現したいエフェクトを得るための太陽の角度、太陽光の設定とレンダリング設定に苦労しました。


トロピカルガーデンにいるような感覚や雰囲気を感じられるようなライティング効果を得るために、作品の完成まで5日程かかりました。
作成にあたって特別苦労したことはありませんでしたが、RIKCADで作成した高品質のレンダリング画像を確認したときは
出来上がりに満足したのと同時にわくわくしました。

 

 

 –RIKCADに今後どのような期待をしますか?

世界に対応できるRIKCADのインターナショナル版がでたことによって、今後ライブラリーはどんどん増えていくと思います。
特に標準化・整理されたリストと植栽の追加や、人物や動物といった添景素材の追加、ウォークスルーソフトとの連携にも期待しています。


自分のオリジナル素材を追加することもできますが、植栽やその他の素材の追加されることを期待しています。




:聞き取り日:2020年6月26日


Tropic Planners & Landscape Pte Ltd
代表 ヴィンセント・チア
所在地 シンガポール